人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アイリッシュと国際結婚。イギリスバーミンガムでの出産・育児を記録していきたいと思います。6歳男児と3歳女児を育児中!


by nachimama83
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

赤ちゃんの能力

胎教の方法ではないのですが、赤ちゃんの原始的な能力についての
NHKの特集がありましたので、私の妊娠に関係なく、たくさんの方に
見ていただきたかったったの、本ブログのほうに載せた記事を
こちらのブログにも載せたいと思います。

文面は同じです。


******************************

最近、日本の両親から非常に興味深いNHKの番組を録画したものが
送られてきたの、ぜひともご紹介したいと思います。

 ~平成19年度科学放送高柳記念賞 受賞作品~
     NHKスペシャル 赤ちゃん 成長の不思議な道のり


赤ちゃんの能力_d0150199_1792887.gif



今回このNHKの放送ではさらに、赤ちゃんの驚くべき発達や
成長、そして備えもって生まれてきた能力そのものにスポットがあてられました。

冒頭からびっくりするのが、生まれて本当に間もない赤ちゃんの
(まだ首さえ据わっていない)体を縦に支えると、赤ちゃんが両足を
動かして歩く動作をするのです。

これを原始歩行と言うそうです。私たち人間に生まれながら、歩く能力を持っていることを証明しています。
動物の子どもなどは生まれ何時間かして自力で立ち上がり、歩行し、お母さんから
おっぱいをもらうのは知られていますが、実は人間の赤ちゃんにもすでに歩行するという
プログラムは組み込まれているようです。

実際人間の赤ちゃんが歩行を始めるのは1年後(1歳頃)しかし、この原始歩行は
生後3ヶ月ほどで消えてしまうそうです。何故なのでしょうか・・・?

他に赤ちゃんが持っていた能力が消えてしまうという現象がいくつか
紹介されました。


例えば言葉について。

※その前に赤ちゃんが生まれながらに言葉に対して持っている能力。
生後14日目の赤ちゃんに、童話を読み聞かせしているテープを
聞かせます。(赤ちゃんは見ためには目を閉じて睡眠をとっているように見える)
そうすると、寝ているように見える赤ちゃんですが、なんと脳の言語野の部分活動
しだすのです。それからおでこ近くの部分(考えたり、集中したりする時に働く部分)
も動きだすのです。逆にテープをさかさまの音で聞かせると、今まで働いていた
脳の部分の活動が圧倒的に少なくなります。ようするに雑音としてとらえます。
この結果から生後14日目にして(おそらくもっと早くから)赤ちゃんは
言葉の特徴を知っており、言葉と自然かどうか、人間の言葉に対して
特別なアンテナを持っているということも分かりました。


(こういう意味でも私は赤ちゃんの早期からの言葉がけはやはり有効だと私は思います。)

おもしろい実験が行われました。
生後数ヶ月の日本人の赤ちゃんに韓国語の母音の2種類を聞かせます。
(我々日本人には区別しにくい音)
それまでちゃんと違う音として、とらえて反応します。しかし生後半年ほどですると、
以前聞き分けたれた、母音が聞き分けられなくなってしまうのです。つまり普段
聞かない外国語に関しては、聞き分けができなくなってしまうのです。
(※また訓練すれば出来るようにはなると思いますが、何もしなければ聞き分け
られなくなります)

また大人以上に、2匹よく似たサルの違いに反応をしめしていた赤ちゃんも
次第に見分けが出来なくなってきます。

これも一体なぜなのでしょうか・・・?


そして体の機能の面でも持っていた機能が衰える(後退する)といった現象が
見られるのです。

生後14日目の赤ちゃんの手足の動きを見てみると、それぞれバラバラに動かし
動かせる範囲も広いのですが、2ヶ月目になると、手足は動いてはいるももの
生後14日目に比べると行動範囲が実際狭くなるのです。
(見た目にはわかりにくいのですが、赤外線を通じて動きの軌跡を見ると
よく分かります)

なぜこのように、生後すぐに出来ていたことで出来なくなる、
または能力が消えてしまうのか・・・・?



この答えの鍵はどうやら脳の
発達にあるようです。



私たちの脳の中に1千億の神経細胞がネットワークを作っています。
シナプスと呼ばれる部分は、このネットワークのつなぎ目にあたり
神経細胞→神経細胞へと情報が受け渡されます。
(シナプスは脳の要)
これまで脳の中の情報のやりとりが多い=シナプスが多いと考えられており
大人のほうがシナプスが多いと考えられていました。

しかし、研究結果では予想を覆す、結果がでたでのす!

人のシナプスの数は生後3ヶ月頃から急速に発展し、
8ヶ月~1歳頃が人生最大のピークをむかえるのです。
その数、大人の1・5倍!
脳の機能が高まっているという意味で、大人よりも赤ちゃんのほうが
多いのです。

しかし、これを境に赤ちゃんのシナプスは減少していきます。
増えるということは一切ないのです。
それもこれから成長していかなければならないのに・・・・。

どういうことが脳では行われているのか・・・?


ネズミの脳の神経細胞を摘出し、3日間その発達を連続で見ることに
成功しました。これによると・・・。

3日前にあった、シナプスの数が10%減少。しかし、残りの90%の
シナプスのうち、実際3日前からあったシナプスは60%。
消えてしまった40%を補うように、新しいシナプスが30%作られたのです。

要するに、発達に必要なシナプスを脳の中に残し、脳自ら、
不必要なシナプスを消滅させ、発達に必要なシナプスをさらに作り
あげていく
ということが証明されたのです。


原始歩行ができる、細かい顔の見分けができる、体を大きく動かすことが
できるということは赤ちゃんは様々な能力を持ち備え生まれてきており、

大人よりも1・5倍のシナプスがあったということはどんな環境にも適応できる
ための、シナプスをもっているということです。

しかし、ある程度の自分の生きていく環境が決まってくるとその中で
必要な能力やシナプスだけを残し、あとは切り捨てていくという
作業に入るのです。

(※脳は密に形成されており、不必要なシナプス(使用しないシナプス)を
残しておくだけの余裕はないそうで、余分な備えが切り離されていくことで
必要な部分作り出したり、さらに強固に活性化できるそうです)

話を前に戻しますと、
①韓国語の母音の聞き分けができなくなった→聞き分ける必要のない日本に住んでいるので

②非常によく似たサルの見分けが出来なくなる→自分の成長には不必要。


③手足の動作の幅が少なくなる→6ヶ月後にはこれまで以上の大きな動き・複雑な動き
が出来るようになるのですが、その複雑な動き(両足同時にけりだす、左右対称の動き
をする・手を組む・手で足をつかんでみる)が出来るようになるために、1回自分の機能
を抑制して(動きを整理したことで)複雑な動きが出来るようになります。動きが整理され
ている期間が機能の後退と見受けられ時期なのです。


④シナプスの減少→様々な環境に適応できるためのシナプスをいったんは
持つが、その後自分の生きていく環境がある程度決まっていくと
必要な部分を残し・また必要なものを作り、不必要なものは消滅させていく。
(詳しい理由は上記の通り)

※テレビでは原始歩行が消滅する理由について語られていません
でしたが、③の理由から推測するに、歩行するということは人類が何万年?
かけて進化し、直立歩行が出来るようになりましたよね?赤ちゃんも歩く
プログラムはもっているものの、そこに行き着くには様々な運動能力
複雑な動き・バランス・筋力等の向上があり、初めて歩行できると思うのです。
そのために、いったん歩行プログラムを停止し、歩行できるための発達プロセスを
優先的に行うのではないでしょうか?寝返り・お座り・はいはい・つかまり立ちとう
具合に徐々に歩行に導いていくのでは?

生まれて数ヶ月の赤ちゃんは実に、何十年も生きているいる
大人より優れた適応能力を持ち、(発達していく力ともいえるかな?)
取捨選択の中で本当に必要な能力を磨きをかけていっているのですね。
すごい機能えすねぇ。誰に言われたわけではなく、自分でメンテナンスして
さらに成長をしていくわけですから・・・。

すごいの一言!でも、どうにかシナプスの量そのままにできないのかな・・?

話はそれますが、上記の脳の発達を見る限り、
小さい頃に働きがけをするということは有効だと思います。
脳の中に必要なシナプスとして残る、最大のきっかけ作りだと私は思うのです。
早期教育について基本的に私は賛成です。
(何の理論もなく、むやみやたらにやるということに対しては反対です)
だって、この時期の赤ちゃんは何でも吸収し、刺激を欲しがっている状態ですから。

赤ちゃんの能力_d0150199_17135268.gif


*今回の目玉!(と私が勝手に思っている部分)

完全に英語圏に住み、両親ともにネィティブから生まれた赤ちゃんに25分間、
中国語の子供向け番組を見せます。見せられた赤ちゃんは興味ぶかそうに、
楽しそうにTVに食いついて見ています。

その後TV番組を見せた赤ちゃんとまったく何も見ていない赤ちゃんに
中国語理解度を検査する同一のテストをします。


結果どうなったと思いますか?


TVを見た子も見ていない子もおなじ正解率60%弱になってしまったのです。
えっ~働きがけをした子としていない子が一緒の結果!?


一体全体はこれはどういうことなんでしょう・・・・?

これまた次の実験で明らかにされるわけですが、さらにTVを見ていた赤ちゃんに
テレビ番組に出演していたお姉さん実物を赤ちゃんの前に座らせ、
また番組と同じセリフ・同じ時間で直接赤ちゃんに働きがけしてもらうのです。

そうすると、赤ちゃんの中国語の理解度・正解率がぐーんと上昇したのです。

研究結果からすると、TVよりも直接人間との接触が赤ちゃんの成長を促進
させる
といったものでした。社会的な人との関わりが学習には極めて
有効であるということ。同じ働きがけの内容で、人間さえそこにいれば
赤ちゃんは中国語を身につけていくのです。
「生まれながらに持っている能力とは所詮原始的なものにすぎず、人との関わり
合いこそが極めて人の成長に対しての強い力がある。これは言語だけに限った
ことではない。」と学者は説明しています。

人とのつながりが人の成長を助け、人とのやりとりの中で人は必要な能力を
獲得していくのである。(これは大人でも同じことですよね)

はいはいが遅れている赤ちゃんに、同じ月齢の子としばらく遊ばせておくと
2~3日後にぱっとできるようになったVTRが流されました。
これも赤ちゃんが他の赤ちゃんから学んでいるということらしいです。

今この瞬間にも世界中で赤ちゃんたちが産声をあげています。
その赤ちゃんたちは非常に優れた適応能力を持ってこの世に生まれてきています。
そして、その後自分の環境を見極め、自分に必要な能力を磨いていくのです。
どんな能力を育てていくのかは身の周りの環境によって決まっていくのです。

またその能力を磨いていく際に非常に有効的なのは直接的な人間との関わり合い。
赤ちゃんの能力_d0150199_17101763.gif


わが子が生まれくる暁には、親子の触れあいはもちろんのこと、色々な人と触れあい
たくましく成長していって欲しいものです。



私もこうして成長してきたのかな?どこかで、成長が止まってしまったのは
勝手にシナプスを削減させたから?(笑)赤ちゃんの脳に戻って
今から成長できないものでしょうか?
しかし、私が赤ちゃん脳になったら、我が家は崩壊だわぁ。



まだ知られざる可能性を秘めている赤ちゃん、エジプトの古代ピラミッドの謎ときより
私は赤ちゃん・子どもの発達がおもしろい。人それぞれですね。


最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。

by nachimama83 | 2008-04-18 02:59 | *胎教