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アイリッシュと国際結婚。イギリスバーミンガムでの出産・育児を記録していきたいと思います。6歳男児と3歳女児を育児中!


by nachimama83
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戸惑い、現実、受け止めます。英語力UPについて~その1~

先週末にかけて、実は大将の誕生日で賑わっていた中、私達家族はある問題に直面していました。まだ自分自身の気持ちの整理というか、どう現実を受け止めていけるのか、定まっていないので、うまく書けるかどうかは分かりませんが・・・。自分の気持ちの整理のためにも、これからの指針のためにも日記を書いてみようと思います。



事の発端は・・・水曜日、朝Nursuryに連れていくと、担任の先生から大将を自分の研修のモニター生徒としたいので、出来れば理解し、書類にサインをいただきたいとのこと。バイリガル教育はとても大変だけれど、有意義であるから、是非それを続けるようにも同時に励まされました。先生研修の内容とは子どもの英語力についてのようで、第1言語が英語の家庭の子どもと、我が家のようにバイリンガル、英語が第1言語ではない家庭(これがあとからの争点にもなってくるのですが・・・)の子どもの比較もあるとのこと。大将が特に何か不利になるわけでもなさそうなので、あっさり書類にはサインして帰ってきました。

でお迎えの時間、大将を迎えに行き、玄関で見送ってくれる校長先生に英語で挨拶し、親子の会話を日本語に切り替えると、すかさず校長先生が「大将君の日本語力はすごいですね、かなり理解している様子ですね。バイリンガルというのは彼にとって大きなアドバンテージであるから、このまま続いていくといいですね・・・・」というような声がけをされ、私は「なんとか彼は日本語・英語を使い分けて話そうと努力してます。ただ、私から見ると彼は英語のほうが得意というか、自分の気持ちをのせて伝えやすいようです」と先生に告げ、その場を去りました。

その数時間後。私は子どもたちとうとうとソファーで昼寝。携帯に1件の留守電メッセージが。相手はNurseryの校長先生。未だ、電話英語は本当に不得意な私がメッセージを聞くに、大将のNurseryのフルタイムについて至急お話しをしたいので、連絡がほしいとのこと。このメッセージに気がついたのが16時過ぎ、Nurseryに連絡するも、すでに閉園。かなり至急なようだったので、翌朝直接Nurseryに行き、先生の話を伺おうかと考えていたけれど、自分の英語力で難しい説明をされても、恐らく理解出来ないだろうと思い、旦那に翌朝Nurseryに連絡を入れてもらった。

この件を出張先の旦那に報告すると、もしフルタイムについてということであれば、今年はNurseryが募集していた生徒数が集まっていない、定員割れのため、Nursery側は財政が厳しいのでフルタイムの変更の勧誘ではないか?という夫の見解に、それならば、留守電で至急なんてメッセージを残る必要はあるだろうか?と私。答えの出ないまま・・・木曜日の朝を迎えました。


旦那が連絡をいれると、やはりNurseryから大将の通園日数を3日→5日に無料で増やしませんか?という提案だった。(※通常だと3日(15時間)は政府からの援助で3歳児はみな保育料が無料だけれど、それ以上通わせるためには実費支払いとなる)無料で増やせるということは、何かしらのサポートを受けるという意味なわけです。Nursery曰く、大将の第1言語は日本語であるため(Nurseryがある意味決定した)第1言語が英語でない家庭の子どもはサポートが受けられるという説明。それを聞いた旦那は、大将の英語が問題があるのか?と質問したところ、特に問題はないし、Nurseryにも慣れて楽しく過ごしているという、ただ、そういうサポートもありますという簡単な説明だったそう。しかもそのサポートを受けるのであれば、今日中(木曜日)に用紙を取りに来て、第3機関であるHealth visitorにあって、大将の第1言語が日本語である証明やら、そのサポートを受けることが必要且つ、これから先、彼の発達に有効であるような証明をもらってくる必要があるとのこと。そして、それをまたNurseryにこの当日中に用紙を提出。ほぼ無理難題!

昨日の今日で、この電話ですぐに決定して欲しいとのことで、夫婦でゆっくり話す時間もなく(旦那は出張先から仕事前にNURSERYに連絡をいれていた状態)、とにかくすぐの決断が必要だったのです。大将は以前から毎日Nurseryに行きたいと言っていたので、無料でフルタイムに通わせられるであれば、それに越したことはない!と考えたので、とりあえず、YES!と答えた私達。

その後は、とにかく、当日中に申し込み用紙をNurseryに提出しないといけないので、発熱し寝込んでいる大将とこれまら風邪っぴきの太陽を連れて、Nurseryに用紙をもらいに行き、その足でGPに行き(ここでは予約がとれず)Child centreに走り、アポなしだけれど、なんとかHealth visitorに会い、申し込み用紙に証明とサインをもらい、またNurseryに出向くという本当に時間との戦いでした。イギリスでは当日に予約なしで、病院の先生に診てもらったり、Health visitorに会う(ただの健診ではない場合)のは非常に難しいのに、運よく?大将が生まれた時にお世話になったHealth visitorに会うことが出来、私が家庭では日本語ONLYということもすでに周知の事実だったので、証明自体はすんなりともらうことが出来ました。


ただ、だんだんとこの申請にあたり、無料で週5日、Nurseryに通うだけではない、色々現実的に考えるようになりました。1番に心配になったのは、このサポートを受けるということは、次の小学校に行くときもこの事実が小学校に伝達されるわけで、ある意味、大将は小学校入学時から英語が出来ない(不得意)可能性のレッテルを貼られることになるであろうこと。大将の英語が特に問題ないけれど、週多く無料で通えるからこのサポートを受けてよかったのか、問題が本当にないのなら、わざわざサポートを受け、レッテル(聞こえは悪いけれど)をつけられてしまうのはどうか?という問題が頭によぎりました。

旦那は旦那で、これまで家庭では英語力も日本語力もどちらも同じくらい伸びてきていると思っていた。そしてどちらの言語も非常に大切なうえ、どちらが第1言語とか、第2言語とか考えずにとにかく双方を伸ばすという意味で接してきた。それが、Nurseryに勝手に第1言語(Mother Laungage)を日本語と断定し、サポートするというのは・・・どういものか?ただ、単にNurseryの生徒数が今年は少なく、財政が厳しいために、大将を使って、財政援助を政府からもらう口実だけであって欲しいと願いつつ・・・。

私達両親の想い、考えはまとまることもなく、とにかくもっと詳しいことを知りたい!ということで週末をはさみ、本日、月曜日の朝たまたま先生との面談が朝一であったので、その質問を校長先生に直接聞いてみました。このサポートは改めてどういうものなのか?小学校には伝達が行くのか?ということ。まず、校長先生の見解は、バイリンガルということは非常にいいことだと認め、これからも双方に伸ばしていくことが大事と説いた上で、やはり大将の英語力、他の子どもたちと比べるとやはり若干問題があるとのこと。校長先生の口から出た単語で私が拾ったものは"comprehensive" "理解力"という単語。要は大将は英語で説明されたことがやはり分からない(理解できていない)ことがあるそうで、現時点では大きな問題ではないけれど、やはり英語に触れる時間数を増やせば、その分彼の英語力を向上させ、理解力自体もUpするという先生の考えを言われました。旦那は理解を示した様子で終始なごやかな態度だったのですが、車に戻った途端、「前回大将の英語は問題がないと言っていたのに、今日になったらやはり問題があるから、このサポートが必要という見解に切り替わっていておかしい!」と憤慨し始めたわけです。

旦那としては、我が子は他の子どもとそこまで差異がないと思ってました。私は私で2歳からpre schoolに通わせ、あっという間に日本語よりも英語を話すようになっていたので、英語力に追いつけ追い越せ、負けてはならぬという気持ちで本当に日々、日本語力を意識して生活していたので、その目標でもある、英語力、理解力が足りていないと言われた時に、何か崩れそうなものは正直ありました(苦笑)

夫婦間で、初めて子どもの言語問題に直面した瞬間でもあったと思います。

私も、大将の第1言語はどう考えても日本語ではなく、英語であると思っていたけれど(彼が話しやすそう)見る側が変われば、彼の英語力は第1言語といえる状態にはなかったのだなぁと。ただ、話を大きく戻すと、そもそもこのNurseryを選んだ理由として、大将の英語を教育的にみて欲しかったわけなので、そういう意味ではまさにその視点から大将を判断し、足りないところを補おうとしてくれるNurseryはありがたい存在なわけです。

ただ、恐らく、説明の仕方や順番がちょっと荒すぎた。こういう問題って考えていた以上に保護者側にとっては非常にデリケートな問題。だからこそ、ちゃんと時間を持って、正当な順を踏んでこのサポートを受けられれば私達保護者側も、我が子の状況を真摯に受け止め理解できたのですが、いかんせん、説明不足だらけでした。

家庭ではとにかく、日本語日本語重視の私でしたが、英語をないがしろにしていいと思っていたわけではなく、本格的に学習という意味でのスタートを切ろうと思っていたのは来年(小学校入学)からでした。常に大将の英語力は気になっており、自分では全く判断が出来ないので、いつも第3者の判断を気にしていました。ですから、今回の件は、心のどこかでやっぱりね・・・と感じたり。ただ、この1件で私がこれまで彼と築き上げてきた、日本語での生活を崩す様なことはしたくないということ。心が揺れないわけではありません。ただ、現実問題私はほとんど英語が出来ないので、子どもと英語で話すことはこれから先もありえないですし、そうしようとも思っていません。日本語は日本語でこのまま伸ばしていくことが私の務めだと思っていますが、ただ、英語に関して、もう少し真剣に旦那を巻き込み考えていかないとなと。

これからは少し、我が家の大将への英語教育真剣に考えていかないといけないのだと思います。現時点での大将の英語力の問題は語彙力(状況判断するための語彙力)が乏しいことにあり、それを補うことが出来るのは、やは英語環境に身をおく時間数を増やすこと。この時期の言語の吸収力は大人とは比べものにならないほど、柔軟でさらに大量にinput出来るわけで、その時期を見逃してはならないなと。


ただ、親として、バイリンガル教育をしていて、しんどいなぁと思うのは、逆のパターンで今の大将が日本の幼稚園に通ったら通ったで、同じ年齢の子の日本語力(理解力)には達していませんと恐らく言われることでしょう。どちらの言語も常に十分ではないと言われ続けるのはしんどいなと。そうでないところを目指してはいるものの、そこまで行き着くには、不十分と指摘されやすいのは確かだな・・・・。


今回の件で、親の期待やら見栄というのは、とにかく捨てて、何が彼にとって1番大切なのかということを真剣に考えました。これまでは問題がないとされていましたが、新しいNursery側では若干レベルに達していないのであれば、達するよう、Nurseryの力も借りて進んでいきたいと思えるようになりました。さらにポジティブに考えれば、現時点で指摘を受けてよかったなと。小学校に入って、さらに進んだ時点で英語が・・・と言われるよりかはまだまだ対策があるわけで。

ただ、漠然と下記のような思いが私の頭の中でぐるぐるしているのも確かです。


①言語力に力を入れているNurseryの基準とこれまで大将の英語力に問題はないとしてきたpre schoolの基準には差異があることを実感。ただ、pre schoolにはpre schoolの基準があり、その中では大将は楽しく過ごし、本当に問題がなかったのだと思います。ただ、Nurseryの基準に合わせると足りていないわけで、もし仮にこのNurseryに行かず、小学校に入学していたら・・・どうなっていたのか・・・?やはり基準が違いすぎるというか・・・。

②私の日本人の友人で同じようなバイリンガル教育を実践している友人たちからは、こんなサポートの話を聞いたことがなかった。ということは、多分そのお子さんたちは英語は問題がなかった。何の違いなんだろう?唯一違うとすれば、我が家は旦那と私が日本語で会話すること。直接子どもに話す時はお互いの言語で話すから関係ないと思っていたけれど、耳から入ってくる言語のシャワーでいうと、やはり日本語が多いということなんだろうか・・・。

③それから・・・今までのpre school等の面談は初回を除いて、私一人で参加してました。ただ、今回は校長先生が言っていることが、20%くらいしか分からず。旦那がいたので、校長先生も旦那に話すという感じだったとはいえ、これからの面談はやっぱり旦那がいないと厳しいかも。彼の発達具合の部分の表現がとくに難しかった。これから大将の英語の進度などを詳しく聞くにはやはり私一人では把握しきれない・・・。皆さんはどうされているのかな・・・。これは半分私の英語力の問題なんだけれど・・・。

あーーーーーーーーーーーーーーーーバイリンガルを育てるというのは本当に大変なんだなぁ。救いは大将本人はまだ英語が分からない、日本語が分からないという、苦労しているという感覚はないこと。この間になんとか大将の英語力をあげていかないと。周りのレッテル以前に、本人自身が苦手意識を持ってしまったら、自信を失ってしまったらそれこそ問題。そうならないための手立て、どれくらい私が親が彼にしてあげられるのか、真剣に考えていかなくては。そのためには、現実問題、日本語の学習時間が少なくなる(すでにNurseryに毎日通うことで日本語時間は減ります)ということは、ある程度しょうがないですね。でこまでをよしとするのか、そこらへんがまだ見えてきません。

バイリンガル、本当に育てばそれは素晴らしいこと!でも、そうでなければ、どちらも中途半端。イギリスの地で暮らし、これから教育を受け続けていくということであれば、英語が理解できることが大前提!分かっていたつもりですが、それを再認識させられるような、突きつけられるような1件でありました。

そうそう、もうすでに手続きは終了しているようで、こちらが行きたければ今週から週5にでも出来るらしい。でも、またpre school(これまで木・金通っていたところ)の先生に何も話しも出来ておらず、丸々2年以上お世話になったので、失礼のないように、きちっとお別れの挨拶もしなくては。(太陽が2歳になったら、またここでお世話になると思うので)
by nachimama83 | 2012-10-10 03:57 | *バイリンガル育児・問題集