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アイリッシュと国際結婚。イギリスバーミンガムでの出産・育児を記録していきたいと思います。6歳男児と3歳女児を育児中!


by nachimama83
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**日本語の語彙を増やす**

海外における子育てで常に悩みのタネといえば言葉の問題かなと・・・
まだ本格的な会話が始まっていないにしても、随分と会話らしくなって
きたところもあって、大将ともうちょっときちっと日本語で向き合いたいなぁと
思ったりします。(だいたい、しつけだったり、怒ったりしている日本語しか
聞いてないのでは・・・?)
会話の量としては、私との日本語よりももり男との英語のほうが断然多い気もしてます。


私の場合、英会話は全く出来ないのですが、それでも、大将が英語で話しかけてくると
英語で答えてしまったりすることも多々あり、反省。


きちっとした日本語を話す(※きちっとの定義が非常に曖昧なのですが・・)
少なくとも大将本人が日本語に対してコンプレックスを持たないで話せる読める書ける
ということを当面の目標に我が家では日本語のインプットに励んでおります。
バイリンガル育児というとかなり聞こえはいいかもしれませんが、そんな洒落たもの
ではなく、土臭くとでも言うべき!?日々の生活の中で、出来るだけ日本語をと
思って生活しています。

~~現在の基本的な日本語習得方法~~

1)読み聞かせ
2)カードなど使ったインプット
3)私や日本の親族との会話



1)読み聞かせ

一番大切・基本に思っているのは、やはり日本語での読み聞かせ。
(※もり男は寝る前の英語の読み聞かせをほぼ毎日担当)
出来ない日もあるけれど、やはり毎日の積み重ねが大切だなぁと。

言葉うんぬんの前にやはり読み聞かせは、絵本を通じて子どもとの
心の触れ合いが出来、親子の絆を強められるということを実感した2年間。
また何より、絵本の世界を通じて、彼のイメージ力・想像力がものすごく
高められている気がするのです。

また能力開発(言語能力の発達)、精神的発達にもかなり影響があるなと
感じています。
1歳までに1万回の読み聞かせを目標にやってきたものの、かな~り遅い歩みで
2歳過ぎてようやく1万回に(本の種類ではなく、あくまで読み聞かせ総回数)
1万回の意味があまり良く分からなかったけれど、6000回超えたあたりから
大将の理解力だったり、表現力だったり、そして何よりイメージ力が
急激にUPしたように思います。それは恐らく大将の日常生活と絵本の世界の
出来事がシンクロしたり、もしくは、全く体験できないことを絵本の世界で擬似
体験することで、彼の想像力やイメージ力UPにつなっがったのかなと思います。
6000冊を超えたあたりから、大将はもしも・・・の話だったり、架空のお話を
するようになったりしました。また成長したということもありますが、
「●●したら●●になってしまうから危ないよ!気をつけようね~」というと
実際に起こったことではなく、それをイメージして危険を知ったり、逆に
「●●したら●●が喜ぶよ~」というもしもの話の理解力があがったのもこの時期
だったように思います。

言語そのもので言えば、会話はもちろんのことですが、
会話言葉だけではない、日本語の音・表現などが彼の言語能力に直接
結びついているように思います。欲を言えば、日本独特の文化だったり
固有物だったり(ex;鬼・新幹線・桃太郎・・・などなど)
も絵本の中から吸収してもらえるとありがたいなと。

現在は「本を読む!」と言って本を持ってくる大将ですが、普通にほって
おけば本が好きなタイプではありませんでした。きちっと聞くまでは
胎教から始めて1歳近くまではかかったように思います。聞いていなくて
ふらふらしていても、実は耳には音は届いているのだから、あきらめてでは駄目よ~
と周りの方から言われたものですが、本当にそうだと思います。
最初からおとなしく聞ける子のほうが少ないかもしれません。
大人が考える「聞く」という行為(おとなしく座って耳を傾ける)と
乳幼児がとる「聞く」という行為にはかなりの開きがあって、座って聞けないと
大人としては聞いてないから・・・読み聞かせしても無駄だと思う方も多いと
思いますが、耳をふさがない限り、音は入っているのであきらめないで
もらいたいなと思います。逆にきちっと聞けるのであれば、その子は本当の
本好きで、読み聞かせが普通のお子さん以上に何倍もの効果をあげるのだと思います。

また読み聞かせの効果について早期教育を頑張っておられるお母さん方が口を
そろえておっしゃることは、色々なカードや教具でインプットしたけれど、
「一番大切なのは絵本の読み聞かせに尽きる」とブログ等で書かれていること。

私はけして、毎日スケジュールを作ってそれに従ってインプットできるような
タイプではありませんので、私が言えたことでもないのですが、私も読み聞かせの効果
については、同じように感じています。
詰まるところ、読み聞かせにはありとあらゆる要素が入っていると思うのです。

日本語の語彙や表現に関してはもちろんのこと、教訓的(しつけ要素)なこと、
数学的なこと(絵を見て、数を数えれば、絵本も数学の世界になります)
色彩のこと等、絵本1冊読むことで色々と伝えられることはあると気がつきました。


ということで、どんなに具合が悪くても、時間がなくても、カード類のインプットは
放棄しても、この読み聞かせだけは、とにかく頑張って続けてきたし、
これからも続けていきたいと思っています。(いつも欲が出てしまうのですが、
第2子はもう少し早い段階で読み聞かせ1万回を達成できたらと思ってます)

こちら(→https://mi-te.jp)私が利用している、読み聞かせサイトです。
入力が面倒臭くなることもありますが、読み聞かせ総数とを見ることが出来
ガンバろうという気にさせてくれます。また、色々と本の検索なんかも出来て
おもしろいです。


**日本語の語彙を増やす**_d0150199_316531.jpg**日本語の語彙を増やす**_d0150199_3181627.jpg**日本語の語彙を増やす**_d0150199_3172854.jpg**日本語の語彙を増やす**_d0150199_3175560.jpg


我が家の絵本の一部です。正直、絵本の収納には困っているのですが、これは
どうしても必要な我が家の子育て道具であります。月齢が上がるに連れてやはり
読み聞かせの絵本の内容も変化してくるので、絵本の増加は否めない・・・。
二人目にもまた再び読み聞かせがあるので、この絵本の管理、しばらくは頭を
悩ませそうです。(日本の図書館が欲しい・・・)皆さんは絵本の収納、どうされ
てますか・・・?


2)カード類での日本語インプット

もちろん、私に時間的余裕があるときは↓のカード類を使って
「これはなあに?」と大将に聞いて、大将に答えさせるカードゲームのような
こともしますが、毎日なんて出来ておりません。

しかも、大将、あまりこのカード類は好きではありません・・・。

**日本語の語彙を増やす**_d0150199_452545.jpg**日本語の語彙を増やす**_d0150199_4531446.jpg**日本語の語彙を増やす**_d0150199_4534128.jpg


私としての、これらのカード類を使って、あれやこれやとインプットしたいという希望は
すぐさま崩れさり、あわやお蔵入り・・・となる寸前に、最近もう1度取り出しました。
最近は気が向くと、本人がカード類を持ってきて、遊ぶといった感じです。


我が家では忘れていましたが、この年頃はお買い物ごっこもかなり有効的だと
思います。(カードに描かれているものを商品と見立て、子どもに
買いに行かせたり、売り子になってもらったりする遊び方)


現在の我が家での遊び方は簡単で「これなぁに?」と聞いて「●●」と答えさせて
答えられたものは大将の手に。答えられなかったら私の手元に。
という感じで、答えられなかったものは、音を教えてからさらに
生活の中でそのものを発見させることを意識しています。

例えば・・・ここ最近ですとカード内にある「切符」「切手」「座布団」
「扇風機」等々が言えませんでした。(そもそも知らない)
車を購入して以来、ほとんど車移動で、電車やバス移動がありませんでした。
先日、電車移動する際、出発する前日に「切符」のカードを見せ、翌日
電車に乗るときに購入すること、この切符は電車乗車にとって必要なものと
説明した上で、翌日駅の窓口で切符を購入し、大将に見せると
一発で「切符」という言葉を理解し、ものにしていました。

10回の音だけのインプットよりも、生活の中での1回の体験のほうが
強いということを改めて思い知らされました。

今日は郵便局に行き、「切手」を購入し「切手」そのものを見せ、切手の言葉を
インプットしてきました。(切符と切手がちょっとこんがらがってますが・・・)

「座布団」や「扇風機」の場合は、日本の里帰り時、実家で使用していたので
座布団や扇風機自体はなんとなく知っているけれど、単語が出てこず
「枕」「ぐるんぐるんぐるん」と言ってしまうことが続きました。
後にも書きますが、SKYPEを通じて実家の両親との会話の際、
「座布団」や「扇風機」そのものを画面の前に持ってきてもらい、
「ほら~これが座布団だよ~扇風機だよ~」
というと、これまた「座布団」「扇風機」がきちっとインプットされて言えるように
なりました。(しかし、イギリス生活の中で存在しないものは言葉として使う頻度も
0に近く忘れがちなので繰り返しインプットしています)

日本にあって、イギリスにないものは、こうしてskype等の文明の利器を
用いてしらみつぶしに、インプットしています。

一つ強く感じているのは、生活の中で、大将の意識がその物にいった時は
言葉や語彙の吸収は一発なので、大将の意識がそこに向くよう、聞こえは
悪いですが、仕向ける努力・チャンスを逃さない努力はしているつもりです。

**日本語の語彙を増やす**_d0150199_584894.jpg**日本語の語彙を増やす**_d0150199_7312429.jpgこのカードは比較的好きなようで、あそぼ~とよくもってきます。(AMAZONのプレビューでは評価があまりよくなかったのですが・・・)何がヒットするかは、分かりません。しかし、親の私から見ていても、このカードの復唱率が高く「おふろに入る」と言うと「おふろに入る」というように、これまではお風呂に入ることを、「おふろちゃぷちゃぷ」と表現していた大将が正確に「おふろに入る」という表現をマスターできるようになっており、このカードはもっと早くから使っても良かったかなぁ・・・と感じました。また、日本在住の子どもさんであって、助詞をあてはめる問題が出来ない子が少なくないと思います。
ex)「お風呂●入る」の●の中に の/に どちらか適切な助詞をあてはめなさい
という問題があるとすると、正解の「に」を選べない場合があります。
これは日常会話の中では「おふろ入ろうか?」「もうお風呂入ったら?」などと、
助詞が抜けて会話されることが多く文章表現にあまり接していないお子さんは
正しく助詞を入れられないケースがあります。
そういった意味でもこのカードを用いる場合は、私は助詞の部分をきもち、強めに発音しています。


3)私や日本の親族との会話

上記の内容と重なりますが、週3回ほど実家との連絡をskypeでする際
大将が私以外の人との日本語会話をすることになります。
(週末等はいとこ等との会話)
pre schoolでの出来事や、週末の出来事など両親が質問することに
答えたり、日本の里帰りの話を思い出して話したり、まさにフリーチャットですが
本人的にはとても楽しい時間を過ごしているようです。
ただ、客観的に見て、日本語ではなかなか言いたいことが言えず、詰まったり
どもったりが多いのです。今はただ、じぃじやばぁばとコミュニケーションがとりたい
から、このどもりも、詰まりも本人的には気にしませんが、これが日本を強いて
しまう勉強となった場合(本人が楽しくないのに)嫌になり兼ねないと感じています。
だからこそ、この今の時期、ただ、会話することが楽しい、もっともっと表現して
みたいと思っている時期になるべく、日本語でアウトプットする必要があると
思うのです。大将が伝えたくて伝えられない言葉や、伝えられなくて、英語で言って
しまったことは、日本語に直し、あらためて発言させるよう、努めています。

私は両親に協力を仰いで、教えたい単語を両親からも言ってもらったり
時には言葉の面だけではなく、パソコンの目の前で野菜を食べさせて
両親に多いに褒めてもらって大将のやる気(食べる気?)やモチベーションを
Upさせるなど、じぃじ・ばぁばを多いに利用させていただいてます(笑)
はたから見ると、パソコンの前に年老いた我が両親が目を細め、孫のすること
全て(何かが出来たらという意味で)に拍手と賛辞を送るという、じじ・ばば馬鹿も
いいところなのですが、この「褒められる」ということは、子どもにとって、
何よりモチベーションUPにつながり、またさらに頑張ろうと思い、
さらには自己肯定感につながる瞬間なのだと思ってます。


そういう意味ではまずは親からの愛情をしっかり受け、褒められ、欲を言えば
第3者からも褒められる環境が与えられる場合、子どもがやる気にならない
わけがないと思います。(まぁ、気分によってはおだてても褒めてものらないときも
ありますが・・・;苦笑)

言語習得だけに関わらず、まずは「楽しい!」と思えること、それが大切で、
その成果を認められること褒められること)、そうすると、またやってみよう!
知りたい!につながる。自分は出来る!という自己肯定感にもつがなる。
難しくて、投げ出しそうになる時、これまで出来た自分を思い出す、褒められた
自分を思い出す、もうちょっとやってみよう、頑張ってみようと思ってトライする。
これは子どもだけでなくて、大人も同じことだと私は思ってます。

熱く語ってしまいましたが・・・。今日はこの辺で・・・・。


(※本当は日本語の語彙を増やすには日本の童謡聞かせもかなり
効果的なのですが、第1子ではあまり出来なかったように思います。
第2子誕生とともに、仕切りなおしで、童謡聞かせもしたいと思ってます。)

*********************************

現在はまだ、語彙を増やしたり基本的日常会話の習得などで、ひたすら音と状況を
インプットしていけばよいのですが、この先、年齢とともに日本語表現力も語彙力もUP
していかないといけないわけで、そういう意味ではこれからが本当に大変だろうなと
思います。言うなれば今は親子間の会話やインプットで言葉をどんどん吸収していきますが、
言葉は他者とコミュニケーションをとったり、書籍やインターネット等、情報を吸収する際の
ツールでもあります。他者との関わりが必要不可欠となってくるわけです。
(家で親子二人で日本語を習得していればいいというものでも、なくなってきますねぇ)

自分の英語にしてみてもそうですが、やはり使わなければ一向に上達しないし
新しい語彙だったり、表現は入ってこない。また言葉は文化と密接な関係にあるので
このイギリス生活の中で、どれだけ大将に日本文化を言語を伝えられるか、
継承できるか(そもそも、私自身、日本文化のこと知らなさ過ぎるし、言語能力も
怪しい・・・・)

実際どこまで、大将の日本語力を伸ばしてあげられる環境が作れるのか、不安であり
手探りであり、未知数なのです。

一番したいのは(てっとり早いのは)日本でいう高学年くらいまでの間に数年、日本で
生活をすること。これは私の希望でもり、夢でもあります。

言葉≒文化ということもありますし、10伝えるより、1の体験が有効であるとも思います。
数週間・数ヶ月の里帰りが出来ないよりかは出来たほうが、何万倍も良いと思いますが
数年間生活することと、短期間の里帰りでは体験し感じること、文化・言語吸収も
かなり違うと思うのです。(お客さん感覚が抜けるというか・・・)
日本の良い部分も悪い部分も含めて体験してもらい同時に言語を習得してもらいたい
これは、大将が生まれる前からの私の希望でもあります。
国際結婚し、海外生活している親のエゴと言われると辛いのですが、
それでも、大将にもおなかの第2子にも、半分は日本の血が確実に流れており、
日本という国はパソコンの画面や写真で見る架空の国ではなく、ただの楽しい
旅行先の国でもなく、自分のルーツでもある、現実に存在している国であるということを
感じてもらいたい!という思いは消えることはありません。
私の想いが強ければ強いほど現実問題を突きつけられています。そう、生活の拠点は
紛れもなく、英国で生活のための収入源もこれまた英国からのものであります。

私の夢はかなえられるのかどうか、未だこれまた分かりませんが、その日を
夢見て・・・母は今日も頑張ります。
by nachimama83 | 2011-02-10 06:16 | *バイリンガル育児・問題集